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コラム

ふるさとの酒 大切にしたい

6.30

島根には34の酒蔵があります。

この数字を聞いて「そんなに酒蔵ってあるんだ」と思う方が多いと思いますが、「そんなに少なかったかな」と思う世代の方もたくさんいらっしゃいます。

日本酒の消費は昭和40年代にぐぐんとうなぎ上りにあがっていきました。ピークは昭和47年。そのころまでは日本人はビールよりも日本酒を多く飲んだいました。それが当たり前だったのです。

しかし、その後消費量はどんどん減少し、現在ではピーク時の三分の一程度です。それに伴って、残念ながら酒蔵の数も減少していきました。そしてその流れには歯止めがかかっていません。では、なぜ日本酒はこうものまれなくなっていったのでしょうか?

「飲用アルコールの種類が増え選択の幅が広がったから」と言われることも多いのですがその為だけではありません。

私は昭和47年生まれです。日本酒の消費がピークだったまさにその年に生まれました。日本が活気に満ちていた時だったであろうと容易に想像ができます。そして、その私も成人になるのを境にお酒を一人前に嗜むようになりました。

ピークから20年たったそのころ、同世代では日本酒を飲む者は少なく、会社の先輩方も洋酒を飲む方が多く、私もビールかウイスキーを飲む機会が大半でした。し かし、現在では圧倒的に日本酒を飲んでいます。おいしい日本酒に出会ってしまい、日本酒の楽しさ、体への優しさに気づいてしまったからです。昭和47年と 今を比べて、日本酒のクオリティーは格段に上がったと言っていいと思います。現座でも醸造している蔵の方々はあのころから40年もの間、昨年より今年おい しい日本酒を造ろうと全身全霊をかけて取り組んでこられています。現在、酒蔵で酒造りに従事されている方は、とても優秀で、強烈な情熱を持っている方が圧 倒的です。多くの方に今一度「そんなに言うのなら」と日本酒に目を向けてほしいものです。

酒造り発祥の地「佐香神社」をかかえる島根から、“ふるさとの酒”を大切にするムーブメントを興したいものです。

(三谷尊文)

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